2024年12月09日
不自由なく野球が出来る事に感謝!
「遥かなる甲子園」平成2年北城ろう学校をモデルにした映画が公開され、当時高校2年だった自分達興南高校野球部全員、練習前に映画館で見て感動したのを今でも覚えています。
北城ろう学校は1964~65年にかけて風疹児童が大量に出生した事に対応して特設された中学・高校6年間限りの学校。耳に障害をもって生まれた難聴児ですが、学校は硬式野球部(1年生16名)を作りました。
しかし、日本学生野球憲章の条例によりろう学校は高野連に加盟出来ないとされていました。聴覚に障害があることで危険が及ぶという意見が有り、加盟は難しい状況に…。加盟出来なければ他校との試合や合同練習も出来ない中、ただ野球がしたいという思いで毎日必死に練習していたとの事です。
加盟は高野連理事による練習試合を見ての判断はとなり、2試合行われるも5回持たないコールドゲーム…しかし、学校PTAや先生方の必死の働きかけで1982年4月日本高野連に正式加盟されました。加盟後の試合は、体力に劣る為、ほとんどの試合はコールド負け。県大会初出場となった春季大会は中部商業に1ー14の5回コールドで敗退。夏も大平(現陽明)に0ー10のコールド、新人戦も豊見城南に1ー11、秋季大会も宜野座に0ー9、春季大会北山に0ー10と大敗続きでしたが、廃校が決まる最後の夏は想い…気持ちが違いました。
1983年6月19日(日) 沖縄市営球場
開始:12時28分 終了:14時42分
試合時間2時間14分
宜野座000211000 4
北城ろ000003000 3
最後の試合は秋季でコールド負けした強豪宜野座相手に奮闘。これまでの試合は序盤で大量点を奪われていましたが、この試合は無失点で乗り切り、中盤4失点しますが打線が奮起、6回裏に3点を返し1点差にすると、その後は一進一退の攻防が続き…しかし最後追い付く事が出来ず北城ろう学校の高校野球は終わりました。この試合はどこが勝ってもおかしくない試合で北城ろう学校野球部の気迫及び健闘は観客の心を打ったそうです。
試合後16名の部員が大庭監督を声のない胴上げをして北城ろう学校の夏が終わりました。
あらためて今、普通に野球が出来ている事にもっと感謝しないといけないなあと…思いました。「僕たち野球がやりたい。僕たちにも高校野球をやらせて下さい。」熱い気持ち、想い強ければ夢叶う。当時の高野連の先生方も大変だったかと思いますが感謝ですね。
これからも健康で野球が出来ることに感謝しプレーして行きたいですね。
思いを起こしてくれた野球誌ありがとう。
沖縄県高校野球連盟
HP⇒http://kouyaren-okinawa.jp/
【興南高校情報】
第49回沖縄県高等学校野球1年生大会
1回戦 興南 1-2 北中城
【興南高校野球部OB会情報】
マスターズ甲子園2023 第20回記念大会出場
11月11日(土) 大会1日目
興南高校OB(沖縄)1-14鳥取育英OB(鳥取)
【野球型競技普及事業】
野球未来プロジェクト
NPO法人野球未来.Ryukyu
理事長 大野 倫
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