タイテツ野球馬鹿

　　←勝利の伝道者より

昨日、いつも大変お世話になっている興南ＯＢの先輩から「君に是非読んでもらいたい本があり渡したい」という電話を頂き、お伺いすると１冊の本を頂きました「勝利の伝道者」～勝つために指揮官たちのあくなき葛藤～という本で、名将・若手監督９名の事について書かれている本です。その中に先日も紹介した比屋根吉信先生（元興南・元京都大学監督）も登場していて、「えっそうだったのか…」「マジで～」という事が多く書かれていたので紹介していきたいと思います
静かに広がる波紋―“勝てないチーム”を“負けないチーム”に―という題で文・谷上史朗さんです。
京都大学の監督になった経緯・中学から報徳学園に進学し卒業、興南の監督に就任するまでなど色々と詳しく書かれています
まず最初に、数々のヒット曲を作り０７年に亡くなった阿久悠さんが甲子園期間中２７年間スポニチで書き続けた詩から始まります。大の高校野球ファンであった阿久悠さんが全試合を観戦し、その中から心に残った１試合を詩にする企画でした。約１２００試合見続け、書いた中に興南についてものがありました。

１９８２年８月１８日「大旗ロード」（スポニチ掲載）

大旗が海を渡る夢は　今年も果たせなかったけど　それはもう近い　黄金色の蝶の群れが　きらめきながら海を渡るように
歓喜と興奮が南へ飛翔する日も　近いだろう　やがて沖縄の地に　ハイビスカスよりもなお紅い　深紅の大旗が
誇らしく凱旋をする夢が　実現することだろう　それが夢想でも幻想でもないくらい　きみらは今や屈指の強豪校なのだ

旋風を巻き起こした先輩がいて　百メートル打線と恐れられた先輩もいて　そして今年きみらは　褐色の稲妻か超特急で
大旗ロードを着々とつくっている　きみらの奇跡の何マイルかは　もうそこなのだ　強くなれば拍手は少なくなり　しかし
ズシリと重い拍手はふえて来る　やがて　手をうつことも忘れる強さで　きみらは帰ってくるだろう　うずくまりかき集める土は
きっと大旗ロードにふりまかれ　歓喜の行進のスパイクの下になる　もはやそういう思いで　きみらを見つめる

さらばＫＯＮＡＮ　また来年の夏に　戦慄の対面をしようじゃないか

この詩を読んだ時、素晴らしくて感動の涙が出ましたね阿久悠さんありがとうございます。

本はこの素晴らしい詩から始まり、比屋根先生の事が書かれています。
明日から３日間紹介したいと思います


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